制度の概要
子ども・子育て支援新制度とは
『子ども・子育て支援新制度』とは、平成24年8月に成立した「子ども・子育て支援法」、「認定こども園法の一部改正」、「子ども・子育て支援法及び認定こども園法の一部改正法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」の子ども・子育て関連3法に基づく制度のことをいいます。
子ども・子育て関連3法の主なポイント
1.認定こども園、幼稚園、保育所を通じた共通の給付（「施設型給付」）及び
小規模保育等への給付（「地域型保育給付」）の創設
- 地域型保育給付は、都市部における待機児童解消とともに、子どもの数が減少傾向にある地域における保育機能の確保に対応します。
2.認定こども園制度の改善（幼保連携型認定こども園の改善等）
- 幼保連携型認定こども園について、認可・指導監督を一本化し、学校及び児童福祉施設としての法的に位置づけます。
- 認定こども園の財政措置を「施設型給付」に一本化します。
3.地域の実情に応じた子ども・子育て支援
（利用者支援、地域子育て支援拠点、放課後児童クラブなどの「地域子ども・子育て支援事業」）の充実
- 教育・保育施設を利用する子どもの家庭だけでなく、在宅の子育て家庭を含むすべての家庭及び子どもを対象とする事業として、市町村が地域の実情に応じて実施していきます。
4.基礎自治体（市町村）が実施主体
- 市町村は地域のニーズに基づき計画を策定、給付・事業を実施します。
- 国・都道府県は実施主体の市町村を重層的に支えます。
5.社会全体による費用負担
- 消費税率の引き上げによる、国及び地方の恒久財源の確保を前提としています。
（幼児教育・保育・子育て支援の質・量の拡充を図るためには、消費税率の引き上げにより確保する０.７兆円程度を含めて１兆円超程度の追加財源が必要です）
6.政府の推進体制
- 制度ごとにバラバラな政府の推進体制を整備（内閣府に子ども・子育て本部を設置）します。
7.子ども・子育て会議の設置
- 有識者、地方公共団体、事業主代表・労働者代表、子育て当事者、子育て支援当事者等（子ども・子育て支援に関する事業に従事する者）が、子育て支援の政策プロセスなどに参画・関与することができる仕組みとして、国に子ども・子育て会議を設置しました。
- 市町村等の合議制機関（地方版子ども・子育て会議）の設置努力義務とします。
来年度から幼稚園や保育園に関する制度が変わるのは知っていましたか？
先日、この新制度に関する説明会が開催されました。第二子が来年の４月での保育園入園を目指しているので、説明会に参加して来ました。
（保育園ママなので幼稚園情報については話半分で聞いてきたので、少し不正確なところがあるかもしれません。。。）
一番変わるのは申し込み方法です。これまでは幼稚園の場合は園に。保育園の場合は区役所に必要書類等を揃えて申し込みをしていましたが、今後は「幼稚園や保育所等の利用にあたっては、教育・保育の必要性に応じた支給認定を受ける必要があります。」まずは以下の1号〜3号の認定を受けた上で申し込みをする事になります。
1号認定：満３歳以上の就学前の子ども（２号認定を除く）→認定こども園、幼稚園（※）
2号認定：満３歳以上で保護者の労働や疾病等により、保育を必要とする子ども→認定こども園、保育所
3号認定：満３歳未満で保護者の労働や疾病等により、
保育を必要とする子ども→認定こども園、保育所、家庭的、保育事業、小規模保育事業等
※幼稚園は新制度に移行する園と移行いない園がある
説明を聞いて、行政・園側の煩雑な手続きを緩和する為に取られた制度であるというのが第一印象でしたが、いくつか利用者にも関わる影響点がありました。ただ、現段階ではまだ未定な事項が多く、推測の域を出ないようです。
幼稚園・保育園とも利用料金は、所得に応じた負担（応能負担）を基本として、国が決める水準を上限に、市町村が設定するとの事です。この水準は国が全国平均を元に算出するとの事で、横浜市の場合は全国水準よりかなり高い金額になっているので、市の設定する金額はこれまでより低い金額になる可能性が高いですが、ただ施設、事業によって個別に追加金を設定する事が出来る為、結局はこれまでと大差ないという事になる可能性が高いようです。
また、これまでは所得税を元に利用料を設定していましたが、今後は市民税を元に算出するとの事です。こちらも、これによってこれまでと大きく金額が変わる予定はないとの事です。
また、保育園の場合は基本的には「認定をもらってから申し込み」という申し込み方法になった以外は違いがないように思いました。が、ランク・基準に少し変更される予定との事です。
・兄弟入園
・一人親
の場合、これまでよりより優先度が上がるようです。
（もう一項目があった気がしましたが忘れてしまいました・・・）
さて、我が家の場合は、この「兄弟入園が優先されるようになるらしい」という事で説明会へ参加してきましたので、ここについては詳しく質問してきました。
横浜市在住で、来年度に兄弟入園を検討している方たちは参考になるかと思います。
- 勤務実績によるランク決定についてはこれまでと同じ（育休前に時短だった場合には時短でのランク決定となる。復帰後が時短かフルタイムかは関係なし。）
- 兄弟同入園希望の場合、これまでは加点のみだったのが、「ランクアップ＋加点」へ変更される予定。ただ、このランクアップが1つか2つかは未定。
との事でした。早生まれで0歳児クラスへの入園と1歳児クラスへの入園と検討している場合、0歳児クラスへの申し込みは旧制度、1歳児クラスへの申し込みは新制度となるのですが、条件だけで見ると1歳児クラスへの申し込みの方が有利になります。
ただ、1歳児クラスは競争率が高い点、早生まれの場合、空きがなく0歳児クラスに入れる可能性は低い点など、復帰前の勤務状況がどうか、その園で兄弟入園が他にどのくらいいるかなど、選択がとても難しいです。
うちの子が通っている保育園は、第2子と同学年と思われる赤ちゃんを連れているお母さんを1歳児クラスの定員と同じくらいよく見ます・・・。しかも私は時短で働いていたので、ランクがおそらくCスタートになるので、兄弟優先ランクが1ランクアップ程度では、もうかなりの可能性が低い状態です。
生まれる月考えないといけない現在のような状況では、働くお母さんが2人目を生むのってハードルが高いですよね。
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